
年越しを異国で迎えるというのにも慣れてきた。今年は何もせずのんびり窓から見える打ち上げ花火を鑑賞する。紅白を見ながらお節や年越しそばやお汁粉なんかを食すのが「日本流」なのであろうが、現地でこれら材料(そば・もち・小豆)を調達するのは意外と大変なのである。そこまでしなくてもね…という訳で今回は一切無し!現地人のように普通にコピで食事をしビールを飲みながらの花火鑑賞。ありふれた日常が過ぎていく。あ~楽ちん楽ちん♪でもひとつ気になるのが花火の打ち上げ時刻。日本と時差があるからなぁ…。カウントダウンをしたのかしないのか分からないうちにバンバン打ち上がっていく花火たち。きっちりじゃないこの適当さ、嫌いじゃないです私。
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ムルデカ広場は新年のイベントステージや花火の準備で至る所通行止め。でも帰る前にンド人街にだけは行きたいっ!いや行ってスパイスや金買わなくちゃ!ということで物凄い渋滞の中車を降り、車がぐるっと一周して戻るまでの30分だけ、娘とバタバタ買い物してきました。残念ながらいつも買うスパイスマーケットはこの日仕入れのため臨時休業。時間も無いのでマンゴーラッシーもお預け。取りあえず後悔しないよう娘は「ヘナタトゥ」を体験。道端でこんな風にささっと搾り出して描いてくれます。柄や大きさにもよるけど5RM~10RMと格安。20分したら水で洗い流して完成。約3週間位で消えちゃいます。元々はインド人の結婚式で花嫁が式当日の朝に母親や親戚・友人など女性陣によって代わる代わる願いを込めて手の先から足の先まで描かれる伝統的な儀式の一つなのだとか。だから新婚さんは手足の指先まで赤く染まっているのですぐ分かるんですよ。今では手軽なファッションとして若者や観光客に大人気。テイラーの店先で細かい模様をフリーハンドで描く神業を以前見た事がありますが、本当に芸術的で素敵でした。描く人の技術でお値段も変動。それなりにお高かったしものすごーく時間がかかってましたけど、機会があれば私もチャレンジしてみたいなぁ。


ジャングルからKLに戻り、本帰国前に植えて帰ったドリアンの苗が気になって見に行く。どれだけ大きくなったかな♪なんて成長を楽しみにしてたんだけど、しかーしっ!何と何と植えてあった場所にドリアンの苗は見当たらず、代わりにバナナの苗が植えられていた…。なんでぇ?!我が家のドリちゃんどこ行った~?そして無残にも頑張ってなけなしの材料をかき集めて作った立て札もゴミ箱にポイされていて…ショックで暫く言葉もありませんでした。酷いよ先生!大事に育てるって言ってくれたから学校の果樹園に植えたのに。せめて理由が知りたいです。


サンダカンのキナバタンガン川周辺のジャングルは、パーム椰子のプランテーションの林立で破壊が著しい。野生のオランウータンに象、様々な生物達が餌場や住処を追われ絶滅の危機に瀕する程の深刻な状況に置かれている。日本でも椰子油を原料とする石鹸や洗剤が環境にやさしい「エコ」とか言ってもてはやされ売り出されているが、こんな状況を目の当たりにし現実を知ってしまうと「何がエコだ!人間って何て身勝手なんだ!」と怒りが湧いてくる。ボルネオ保全トラストジャパンのHPは以下。このサイトからマレーシアのボルネオトラスト本部のサイトにも行けますので、皆さん是非現状を知って頂き自分の出来る範囲で協力していきましょう。
http://www.bctj.jp/